哀愁と洗練のジプシーギター。
ジャンゴ・ラインハルトの名を最初に耳にしたのは、新宿末廣亭の向かいにあったジャズ喫茶「ぶらうに〜」のカウンターでした。ステファン・グラッペリのヴァイオリンも美しい代表作『ジャンゴロジー
』には驚き、感動し、それでもいつしかCDラックに「お気に入りの1枚」として収まってしまいました。
同じころ中西俊博さんが舞台音楽を担当している「ア・ラ・カルト」を青山円形劇場で観て(初演、だったかな?)、ジャズ・ヴァイオリンにもはまりました。舞台のほうは《役者と音楽家のいるレストラン》というサブ・タイトル通り、休憩時間にはワインが飲めました・・・嬉。
二度目に(?)ジャンゴの名を聞いたのは、ウディ・アレン監督の「ギター弾きの恋」でです。彼がいるから、ショーン・ペン演じる主人公は「世界でナンバー2のギタリスト」を自称せざるを得ません(なるほど!)。それまでギターを弾けなかったペンは、この映画でちゃんと演奏できるところまで練習したそうですよ。音はさすがに使われませんでしたが。
ラストシーン、すべてが手遅れになってから最も大切なものに気づき、その場に泣き崩れる主人公。その姿には、涙を誘われます。男性にはお勧めですけど、女性はどうなのかなぁ・・・サマンサ・モートンは、まさに「道」のジュリエッタ・マシーナだし・・・。
このとき、わが家のジャンゴもラックから再びターンテーブルに戻ってきました。
彼は、マヌーシュ・スウィングという独自のジャンルを築いたとされています。「マヌーシュ」というのはフランス北西部に暮らすジプシー民族のことです。彼らがもともと持っていたサウンドにアメリカのジャズをとり入れ、さらにヨーロッパとしての洗練をきわめた音楽──というところでしょうか。
※マヌーシュの暮らしについては、ここに映像があります。
さらに2003年、ジャンゴの没後50年に合わせたように封切られた「僕のスウィング」。全編に、彼へのオマージュにあふれたマヌーシュ・スウィングがフィーチャーされています。ライヴ演奏、すごいですぅ。そしてそして、主人公の少年がジプシーギターを習うところを観ていると、やはりギターが欲しくなります。
監督は「ガッジョ・ディーロ」(フランス青年がルーマニアのロマの村を訪れる、こちらも名作! 音楽ももちろん)のトニー・ガトリフ。最初は、ジャンゴの息子さんといっしょに企画をすすめていたそうです。
それから、しばらくして、やはり、買ってしまいました・・・30年ぶりです。もちろん、マカフェリ。そのとき、今もバンド活動をしている妻の顔には「?」がたくさん飛んでいましたが・・・笑。あわせて教則本も購入しましたが、今のところ(今なお?)インテリアです・・・苦。
※写真はわがGITANE DG-255 Maccaferri Style Guitar。
※ジャンゴって誰?という方は、こちらのサイトにほとんどすべての音源があるそうです。ここの「Minor Swing」、聴いてみてください。
※「ジプシー」という呼称は近年差別語だとして安易に「ロマ」と言い換えられていますが、問題の本質は彼らを「放浪の民」として差別することであると考え、あえて使用しました。
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