Moving Movies...21世紀の泣ける映画10作品。
昨年暮れに「泣ける映画を」と──友にこわれて、リストアップ。映画史をひっくり返すととんでもないことになりますので、最近の作品に限定しました。よく知られた作品ばかりですので、すでに観たという方も多いことでしょう。気になるものがありましたら、夏休みにレンタルして、大切な方といっしょにご覧ください。
ちなみに、これまで初公開時に観て最も泣けた作品はジュゼッペ・トルナトーレ監督「ニュー・シネマ・パラダイス」。今なおテーマが流れてくるだけでダメです。そして、ラストのあの!映写室のシーン・・・。やばいですぅ。
マジェスティック(2001年/アメリカ)☆☆
「『ショーシャンクの空に』であきらめない“希望”を、『グリーンマイル』で“希望”が生み出した奇跡を、そして2002年(=日本公開年)フランク・ダラボン監督が贈る3つめの希望のものがたり」などと言われたら、観ざるを得ないでしょう。希望はそれを抱く者のうちにだけ存在する──。ジム・キャリーが、いつになく真摯な演技で秀逸です。
しあわせな孤独(2002年/デンマーク)☆☆
いまの彼女の最大の関心事は買い物をすますこと。その目の前で、婚約者が交通事故に遭い、下半身不随に。彼を治療する医師と、彼をはねたその妻。突然の不幸に翻弄される2組の男女の、愛のドラマです。デンマークアカデミーで作品賞をはじめ3部門を受賞し、大ヒットを記録しました。キャッチフレーズにいわく「国民の8人に1人が観た感動作」。
スクール・オブ・ロック(2003年/アメリカ・ドイツ)☆☆
“ロックの精神”を体現するニセ音楽教師を、ロッカーで俳優のジャック・ブラックが怪演するコメディ。実年齢で10歳年下の彼の講じるロックは、まさに私の世代の音楽史。さしずめ日本なら「スウィングガールズ」となるところ、あちらは「スクール・オブ・ロック」。ですから、ラストは泣けます。バンドの子どもたちは皆ミュージシャンですので、実際に演奏しています。
ビッグ・フィッシュ(2003年/アメリカ)☆
つまらぬ行き違いで、永く疎遠だった親と子が絆をとり戻そうとするドラマ。死期のせまった父親が語る若き日の不思議なエピソードの数かずが、ティム・バートンならではの幻想的な映像で描かれていきます。ラストシーンで、すべての物語がつながって・・・不覚にも号泣。
きみに読む物語(2004/アメリカ)☆
公開前にはほとんど注目されていなかったにも関わらず、その感動が口コミで広がってヒットした作品です。こちらは「『マディソン郡の橋』を超え、全米1,200万人が愛に震えた」物語。凡庸な若い恋を、カサヴェテス監督の母ジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナーという老優ふたりがしっかりフォローして、すべてが明らかになるラストは・・・泣くしかありません。
下妻物語(2004年/日本)☆☆
茨城県下妻市を舞台に、オンナの友情を描いた物語・・・か? “ひらひらロリータ”桃子と“ヤンキー”イチコのからみに抱腹絶倒しながら、ときおり茨城県出身の妻にきびしいつっこみを入れつつ、それでも私は泣けました。どのへんが? たとえば、泥だらけの桃子がすっくと立ち上がり、啖呵をきるところとか・・・汗。
深呼吸の必要(2004年/日本)☆☆
詩人・長田弘さんの同名のロングセラーにインスパイアされ、沖縄の離島を舞台にした作品──とくれば、よい仕上がりに決まっています。サトウキビの収穫期、アルバイトに応募してきた若者たちはてんでんバラバラ。でも「なんくるないさー」。ここは、沖縄ですから。実際は沖永良部島らしいですけど、高い空の下バックの風景がひときわ美しい。
ネバーランド(2004年/イギリス・アメリカ)☆☆☆
「夢を語らなくなったオトナたちに、未来を夢見なくなった子どもたちに。」贈る上質のファンタジー。これは私のコピーです・・・汗。ジョニー・デップ演じる作家ジェームズ・バリが新作「ピーター・パン」を書き上げるまでを描いています。劇中のネバーランドのシーンがとびきり美しく悲しい。親子でご覧ください。
ベルリン・フィルと子どもたち(2004年/ドイツ)☆☆
歓びを歌にのせて(2004年/スウェーデン)☆
この2作品については、以前こちらで紹介しています。
最後に、各作品のホームページでまだ残っているものをあげておきます。
ニュー・シネマ・パラダイス
マジェスティック
しあわせな孤独
ビッグ・フィッシュ
君に読む物語
下妻物語
ベルリン・フィルと子どもたち
歓びを歌にのせて
殺伐とした社会のせいか、単に年齢のためなのか、このところ書物にしろ映像にしろ心暖まるものを選ぶ傾向にあります。自分の人生に感動して泣くことなどほとんどあり得ないので、ほかにもとめるということでしょうか。古い友人がこんな話を聞いたら、驚くとは思いますが・・・。
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